2011年5月12日木曜日

焼肉店からユッケは消えるのか?







「焼き肉店からユッケは消えるのか」

焼き肉チェーン店を発端とする今回の「O-111」による食中毒事件。
すでに他の焼き肉店でも「自粛」する形でメニューから「ユッケ」などの生肉を除外している。
これだけ騒がれているので法改正や条例により「生肉」に対する扱いが厳しくなる事になるかもしれない。
今後は「ユッケ」や「レバ刺し」が食べられなくなるのだろうか?

確かに生食用として流通していない食肉を飲食店で「生食用」として提供する事は条例で禁止されている場合が多い。
あくまでも都や県の条例なので全国的に統一されている訳ではないし、実際には「指導」と言った曖昧な対応だったりして、周知の通り焼肉店に行けば大抵は「ユッケ」が食べられる。

今回は流通段階に問題があったと言う見解もあるが、最終的な責任は「生食用ではない食肉を生食用として提供した」と事実から焼き肉チェーン店側の過失は問われて当然である。

と、ここまでは各種報道と同じスタンスの筆者であるが。
個人的には「今後も生肉を食べたい」と思う一人であり、今後の法改正や条例には注目である。
今までにも生肉による食中毒は何度もあったし、肝炎やら寄生虫やらも毎年の様に報告されている。
なのに「今更なんで騒いでるの?」みたいな気がしないでもない。

一応、筆者が住む神奈川県も当然、生食用ではない肉を生食用として提供するのは認められていない。
しかし、焼き肉屋に行けば「ユッケ」もあるし、店によっては「レバ刺し」もあれば「コブクロ刺し」まであったりする。
老舗の焼き肉店によれば、
「当店としてはレバ刺しとしては提供していないが、御客様によっては焼かずに食べられている様です」
と言う店もあった。
その割には「胡麻油とニンニク」とか付いてたりするから不思議であるが、食べる側も承知の上で食べるのだから店側の防御策としては上手いなと感心したものだ。

そもそもが「肉や魚を生で食べる」と言う行為自体にリスクがある事を忘れている人が最近は多いのではと筆者は思う。
昔は「子供には生肉を食べさせない」と言う話は常識とまでは行かないが多くの人が知っていた。
菌に対する抵抗力が弱い人は生肉を食べるなと言う戒めである。

筆者は「食品衛生管理者講習」を受講した事があるが、食品が傷む課程や菌に対する知識などを得る事が出来たので良かったと思っている。
講習自体は時間的な制約から駆け足的な「やっつけ感」もあるが、配布されたテキストには大事な事が沢山あった。
これらの知識があれば「生食の危険性」などを知る事が出来るし、一日程度の時間で行う講習なら義務教育に組み込んでも良いと思う。

日本は諸外国に比べれば流通している食肉の衛生状態は良いと言える。
食中毒を出した業者などを処罰する法令もすでにある。
食中毒を減らす為に「生食の禁止」の様な安易な方法をとらずに「食中毒の危険性」をもっと義務教育の段階で織り込む方向に動いて欲しいものである。
そうすれば本人だけではなく、周りの家族など大事な人の健康を守ることにも繋がる事になるはずだ。

今回の件で新たに「生肉を扱う場合は県に届け出をする」との県条例が追加されるようであるが、今の所は「生肉の提供禁止」とはならないようだ。
再び「ユッケ」が食べられる日も遠くはないだろう。