2011年3月18日金曜日

セ・リーグは予定通り3月25日開幕するのか?




これは一体どういう事なのだろうか?
今、日本は非常事態だと言う認識が欠如しているとしか筆者には感じられない。

まずプロ野球の開催には反対しない。
確かに心情的な面を考慮すると自粛する事もひとつの選択肢であるが、プロ野球を楽しみにしている人達も居るだろう。
その他のスポーツや高校野球なども同様で全てを自粛する必要はない。

問題は「ナイター設備を稼働させて数万人の人を一定の時間に集結させる事のリスク」や電力の事だ。
東京電力の管轄外で行う試合やイベントは良い。しかし関東圏での開催となると話は別だ。
節電や計画停電などで人々が協力し合ってる最中に「煌々と照明を照らし貴重な電力を消費する」事に球団関係者は何も感じないのだろうか?
数時間のナイターで使われる電力は球場によって違うが数千世帯分の電力を消費する。
供給電力の限界を超えれば大規模停電が発生するかもしれない時期に、これだけの電力を消費するだけの価値があると球団関係者は考えているのだろう。
「球場に行っている人は家で電気を使わない」と言う人もいるだろうが、一人暮らしならともかく家族全員で球場に行かない限り節電にはならない。

鉄道機関ですら消費電力を押さえる為に本数を減らして運行している。
国内大手の工場も操業停止や稼働時間を削減して節電に協力している。
なぜ球団側は節電に協力して試合をデイゲームに変更したり開催球場を変えるなどの対策をしないのか疑問である。
「チケットをすでに売ってしまったので予定通りのスケジュールで試合をしたい」という事なのだろうか?

そして節電の為に本数を減らして運行している鉄道などの公共機関への負担。
数万人がほぼ同時刻に移動する為、試合がある地域の周辺は混雑し電車も満員になる。
運行本数を減らしている今、交通機関に混乱が生じる事は間違いないだろう。
そこまでしてプロ野球を観たいと思う人もいるだろうが、野球に関心が無い人には迷惑以外の何者でもない。

さらに余震も収まらないと言うのに数万人を一カ所に集める事のリスクも大きい。
ナイターを観戦してる最中に地震が発生して停電でもすればパニックになり、負傷者どころか死傷者が出る事も予想出来る。
地震と言う災害はいつ起こるか分からないので常にリスクはあるだろうが、毎日の様に余震が起こる関東圏で開催するとは正気の沙汰ではない。
デイゲームならば停電しても冷静な避難が可能かもしれないが、大地震の記憶も鮮明な時に地震で真っ暗になれば誰もが我先にと非常口へ駆け込むだろう。

プロ野球を予定通り開催し中継する事で被災者を勇気づけられるなど妄想である。
野球に興味が無い人の中には不快に思う人も多いだろう。
ましてや計画停電など節電に協力している人達が「ナイター中継」を観て快く思うだろうか?
筆者は野球に関して興味がないが、節電してる最中にナイター中継を観たらプロ野球が嫌いになる事は間違いない。

確かに球場で働く人達の事も考えると予定通りに開催する事にも意義があるかもしれないが、それは工場などで働く人や飲食店で働く人達にも当てはまる。
しかし今はそんな事を言っている場合ではない。国家の非常時なのだから。

とにかくセ・リーグは開催場所や時間、日程をもう一度考えるべきだ。
そして政府は非常事態なのだから球団側に意見し、それでも応じなければ政令として中止させるべきだと思う。